こんな方におすすめ
- 太陽光パネルを設置されている方
- マイホームの建築を控えている方
「家づくり」は引渡して終わりではありません。その後も家を長持ちさせるために定期的にメンテナンスが必要となってきます。
今回は3年目で想定外の補修が必要になった話をご紹介いたします。
もくじ
新築戸建の一般的なメンテナンス内容
まずは新築戸建で引渡し後で必要になってくる代表的なメンテナンス内容について紹介していきます。

10年目のメンテナンス内容
10年ぐらい経ってくると経年劣化が気になるところがチラホラ出始めてきます。10年目で実施する主なメンテナンス箇所は、外壁の塗装、サイディングやサッシ周りのシーリングの打ち替え、屋根の塗装、防蟻処理などになります。
外回りは防水と防蟻処置をしっかりしておくことが重要です。
「まだ大丈夫かな?」と思う箇所もあるかもしれませんが、10年目を過ぎたあたりから急に劣化し始めます。数年後素人目で見てもわかる状態になってくるとその頃には何倍ものリフォーム費用がかかってくる可能性がありますし、ある程度まとめてやった方が足場代も節約できます。
足場を組む範囲にもよりますが、塗装などの補修をまとめて実施すると100万~200万程度かかってきます。子どもの教育費やローン返済で家計的にも余裕がない場合もありますので、毎月少しずつ積み立てておく必要があります。

私も10年目点検は子どもの進学等と重なる時期なので危険です…。
防蟻処理は5年サイクルで実施する場合もある為、引渡し時に今後のメンテナンススケジュールを確認しておくようにしましょう。
20~30年目のメンテナンス内容
10年目と同様に外壁の塗装、シーリングの打ち替え、屋根の塗装をすることになりますが、劣化具合よっては塗装ではなく屋根材や外壁材を増し張りや張り替えが必要となります。
また内装部分ではキッチンやトイレ、給湯器など特に水回りの交換が考えられます。
キッチン全体の交換 | 50〜150万 |
トイレの交換 | 15〜50万 |
浴室全体の交換 | 50〜150万 |
洗面台の交換 | 20〜50万 |
屋根の葺き替え | 140〜200万 |
合計(目安) | 275万〜500万 |
どこの業者に依頼するかで費用に差がでてきますが、どうしても200万以上はかかってくるでしょう。クロスやフローリングの交換などもしたくなっている頃ですが、家全体の防水と防蟻処置を必須ポイントとして考えておきましょう。
戸建のメンテナンス周期
10年目、20年目で補修をすれば終わりというわけではありません。定期的に必要となっています。
メンテナンス箇所 | 目安周期 |
床下などの防蟻処理 | 5〜7年 |
屋根の防水補修 | 10年 |
給湯器 | 10年 |
屋根の雨樋や瓦交換 | 20年 |
床下などの防蟻処理は周期が短いので他のメンテナンスと併せて毎回状態は確認しておくようにしましょう。
新築3年でまさかの補修。その箇所とは?
これまで説明したとおり、家を長持ちさせる為には10年目や場合によっては5年目になってくれば何らかのメンテナンスが必要になってきます。日当たりや風向きなどによって劣化度合は違うとはいえ、まだ住み始めてからたった2,3年というときに補修が発生するとは普通は想定していないかと思います。
それなのに私の知人は新築でたった3年目なのに補修が必要となった箇所があります。
それは太陽光パネルの「隙間」です。
屋根と一体型になっている太陽光パネルはなく、屋根の上に後乗せするタイプだったのですが、よく見れば隙間が空いていたのです。

屋根はしっかり施工されているので水漏れもしませんし、屋根と太陽光パネルとの間に隙間があっても大丈夫なのでは?と思うかもしれません。
でも実はその隙間に鳩が入りこんで巣作りを始めようとしていたのです。
最近屋根の上に鳩が止まってるなと思ったら巣作りをしていたようです。
野鳥は個人で勝手に駆除してはいけません。特に鳩は「伝書鳩」として使われるほど帰巣本能が強いので一度住み着かれてしまうと厄介です。急いで専門業者を手配することになりました。
おすすめ
私も鳩には悩まされました。自分でどうやって対処したのか紹介していますので、鳩のフンに悩まれている方はこちらも是非。
事前に確認を!足場を組むだけでも大変です!
太陽光パネルの設置を検討する際には発電性能ばかりを気にしてしまいますが、機種や設置方法によっては屋根と太陽光パネルの間に隙間ができてしまいます。
各種メーカーの設置規定があるのでどうしても隙間が出来てしまうかもしれませんが、「そもそも隙間の無い機種の選択は可能か」「隙間を塞ぐ(網で囲うなど)ような追加施工は可能か」を設計段階から検討しておければ、引き渡し後に想定外の補修が必要になる可能性を減らすことができます。
長く安心して住める住宅会社を選ぶ
「家づくり」は建てるところまでの事を意識しがちですが、家を快適な状態で長持ちさせる為には継続したメンテナンスが重要です。
アフターサポートが充実しているかどうかも住宅会社を選ぶ際のポイントになってきます。